SACD Import

Sym.4: Bychkov / Cologne Rso

Shostakovich, Dmitri (1906-1975)

User Review :5.0
(4)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
AV2114
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
SACD
Other
:
Hybrid Disc,Import

Product Description

ビシュコフ/ショスタコーヴィチ:交響曲第4番

ビシュコフ&ケルン放送交響楽団によるショスタコーヴィチ第4弾。先の3作品とも好評だったケルン放送響とのシリーズだけに大きな期待を抱かせてくれます。
 過激で凶暴でシニカルでユーモラスな交響曲第4番は、政治的な圧力による無力感に苛まれていた歳月を表出したものともいわれ、プラウダ紙で批判を受けたオペラ『ムツェンスク郡のマクベス夫人』と同じ頃の1936年に完成。リハーサル後に作曲者自らの手で封印され、これより四半世紀もの間、日の目をみることがなかったといういわく付きの内容を持っています。
 前作の第3番から見ると(続く5番6番7番と較べても)創作上著しい発展をみせた意欲作でもあり、それまでに比べ編成も拡大し規模も長大化。その異様なまでの激しさ、力強さ、残虐さは比類がなく、並存する諧謔精神のあまりの雄弁さとの対比もとにかく強烈。
 マーラーの7番や1番、マイスタージンガーやヴォツェックの引用(パロディ)を経た狂騒の果てに、最後は美しく静かなコーダに収斂されてゆくという構図は交響曲好きにはたまらないものです。
 頻出する管楽器のソロや、チェレスタ、ウッドブロックといった楽器の効果的な用法、急激なテンポ変更や、ポリリズムの面白さや、第1楽章展開部の超高速フーガなどなど、ユニークでごった煮的な魅力に彩られたこの傑作を、大音響作品に特別な手腕を発揮するビシュコフがどのように料理してくれるかとても楽しみなところです。

・ショスタコーヴィチ:交響曲第4番
 ケルン放送交響楽団
 セミヨン・ビシュコフ(指揮)

 録音:2005年9月19-23日、ケルン、フィルハーモニー
 Recording Producer: Francois Eckert
 SACD Hybrid

Track List   

  • 01. Symphony no 4 in C minor, Op. 43
  • 02. Symphony no 4 in C minor, Op. 43
  • 03. Symphony no 4 in C minor, Op. 43

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Comprehensive Evaluation

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この曲、大変な難物ですが、CDには名盤が...

投稿日:2013/06/10 (月)

この曲、大変な難物ですが、CDには名盤が続々と出つつあります。で、このディスクも結構な出来栄えであります。敢えて言えば「剛」の魅力ですが、実に精緻なオーケストラ表現が何とも鮮やかであります。このコンビ、「レニングラード」では曲想の率直な表出がうまくいかずに中途半端でしたが、こういう晦渋な曲想の場合にはむしろその能力全開で、ややクールな質感も実にぴったりかと思いました。録音も優秀。いいんぢゃないでしょうか。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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第4には、ゲルギエフ、ラトル、ミュンフン...

投稿日:2009/08/01 (土)

第4には、ゲルギエフ、ラトル、ミュンフンの3大名演があり、いずれも同曲の複雑怪奇な特徴を活かした劇的な演奏であった。それに比して、ビシュコフは冒頭から実に整然とした演奏を聴かせる。いささか物足りないと思うほどだ。しかし、楽曲が進むにつれ、ビシュコフの演出巧者ぶりにすっかり惹き込まれてしまった。これは、正にビシュコフによって計算され尽くした名演なのだ。それゆえに、複雑怪奇な第4が、厳しい造型のもと、古典的な大交響曲のように整然と聴こえる。これは第4の演奏史上でも稀有のもので、ビシュコフの類いまれなる才能の証左だと思う。特に感動したのは、第3楽章のラスト。全オーケストラによる大強奏が終わった後の静寂さ、清澄さは、ゲルギエフらの3大名演をも凌ぐ同曲の最高の聴かせどころであると言えよう。SACDマルチチャンネルによる高音質も素晴らしい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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この曲のディスクではラトルがぶっちぎり、...

投稿日:2007/01/12 (金)

この曲のディスクではラトルがぶっちぎり、チョン、ゲルギエフ、ヤンソンスがやや遅れて追走というのが私なりの序列だが、これもトップクラス入りの資格十分の快演。同じオケを振ったバルシャイと比べても格段にスケールが大きく、大きな構えのなかに鳥肌の立つような緊張がいっぱいに詰まっている。強いて弱点を探せば、コワモテ一点張りで柔らかい表情に乏しいこと、音色的にやや単調なことだが、遅いテンポで怒りのこぶしを突き上げるような終楽章最後のクライマックスの壮大さでは、これを凌ぐものはない。SACDになってから録音も俄然良くなった

村井 翔 さん | 名古屋 | 不明

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